3月の110番、17%減=新型コロナ外出自粛影響か―警視庁

社会

警視庁が3月に受理した東京都内の110番は約13万件で、前年同期比で約2万7000件(17.2%)減ったことが4日、同庁通信指令本部への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請などによる影響とみられる。一方、新型コロナに関連した苦情などの通報は相次いでいる。

110番は、特に交通トラブルや泥酔者に関する通報が減少傾向にあるという。同庁交通総務課によると、3月中の人身事故の発生件数は2270件(速報値)で、前年同期比で627件(21.6%)少なかった。

新型コロナ対策で、政府や都がイベントの開催や不要不急の外出などの自粛を呼び掛けており、警視庁の担当者は「外に出る人が減ったことで、110番も減ったのでは」と分析する。

地区別では、銀座を管轄する築地署管内の万引き発生件数が、前年同期に比べ4分の1に減った。買い物客が減り、店員の目に付きやすくなったことで、万引きしづらい状況になっている可能性があるという。渋谷署管内でも、110番が約440件(15.3%)減少。繁華街での客引きが少なくなったといい、同署は新型コロナの影響で客が減ったことも要因の一つとみている。

一方で、新型コロナ関連の110番は都内で220件ほど寄せられた。「公園で遊んでいる小学生がマスクをしていない」「花見をしている人がいる」といった苦情から、コンビニの店頭に並んだマスクの取り合いに端を発した客同士のけんかや外出をめぐる家族間トラブルなど、内容は多岐にわたる。こうした通報について、警視庁の担当者は「不要不急と言えるものもあるが、世間が不安になっている時期なので、適正に対処したい」と話している。

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