「在宅」で通信量急増=ネット接続、遅延懸念も―広がるテレワーク、遠隔授業

経済・ビジネス

新型コロナウイルスの影響に伴う臨時休校や在宅勤務を背景に、国内のインターネットのデータ通信量が急増している。政府の緊急事態宣言に基づく外出自粛要請を受け、家庭の通信需要は一段と高まる見通し。遠隔授業に一時的に切り替える大学も多く、ネットがつながりにくくなる状況が懸念される。

ネット接続サービス大手NTTコミュニケーションズ(東京)によると、4月6~10日の平日5日間の日中通信量は、自宅でパソコンを使う勤務や動画配信サイト視聴の拡大を背景に2月中旬までと比べ最大40%増えた。広報担当者は「現在の倍以上の通信量に耐えられるインフラを備えている」と強調するが、既に在宅勤務の導入企業側や動画配信といったサービス運営側の回線混雑などから、一部で接続遅延が起きている。

企業も対応を急いでおり、中外製薬ではテレワークなど外部から社内システムに接続する際の回線数を2倍の5000に増やした。セブン―イレブン・ジャパンも回線を増強したほか、米グーグルは世界的な通信量増加に対応し、傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」の画質を一時的に引き下げる措置を取った。

新型コロナの影響でウェブ会議システムなどを活用した遠隔授業に切り替える大学も多い。文部科学省によると、コロナ対策を含め4月以降に遠隔授業を行う大学・高等専門学校は全国で5割近くに上り、東京大のほか、約6.7万人が在籍する日本大などで導入される。

総務省は「現状でも通信量のピークは夜間で、昼間を中心とした通信量の増加には十分耐えられる」(データ通信課)と分析。ただ、企業や大学、家庭の通信環境によっては速度低下などが懸念され、大学関係者は「勉学の機会を確保するため、十分な対策を講じていきたい」と話している。

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