新型コロナで廃線前倒し=札沼線の一部区間が終了―JR北海道

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JR北海道の札沼線は17日、北海道医療大学~新十津川間(47.6キロ)の運行を終え、85年の歴史に幕を下ろした。当初は5月の大型連休に最終運行を計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で早まった。

同社は、感染拡大防止のため、最終運行を連休最終日の5月6日から今月24日に変更。政府が緊急事態宣言の対象を全国に拡大し、日程をさらに繰り上げた。27日に予定していた沿線住民らを乗せる「ラストラン運行」も中止となった。

新十津川駅(北海道新十津川町)では、同町の熊田義信町長が「85年間、町民の足として生活を支え続けた。感謝したい」とあいさつし、運転士に花束を贈呈した。駅には町民や鉄道ファンが大勢集まり、手を振るなどして別れを惜しんだ。小学生の頃から同線に乗っていたという佐藤政子さん(87)は「たくさん思い出がある。本当に終わりだと思うと感慨深い」と寂しそうに話した。

同区間はJR北海道が単独での維持が困難とする10路線13区間の一つで、廃止区間では既に代替バスの運行が始まっている。

運行を終えるJR北海道・札沼線の最終列車=17日午前、北海道新十津川町運行を終えるJR北海道・札沼線の最終列車=17日午前、北海道新十津川町

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