マスク100円「高くない」=世界で争奪戦、高騰不可避?―露店販売者が現状語る

経済・ビジネス

新型コロナウイルスの影響でマスクの品薄が続き、ドラッグストアなどでの入手は困難だ。一方、繁華街などの路上には、希少なマスクを大量に積み上げ、使い捨てを1枚100円ほどで販売する露店業者がいる。従来の感覚からは高額に思えるが、その話からは、今後の価格高騰を避けられない現状がうかがえる。

関西地方の街頭でマスクを売るある業者は4月上旬、警察に事情を聴かれたが、輸入証明書を提出して事なきを得た。法律で禁止された高値転売は、メーカーや卸業者から仕入れたマスクによる通常の取引は対象外となるからだ。

街頭で販売されるマスクの価格は不織布タイプで1枚100円前後が多く、新型コロナ感染拡大前の10倍ほどだ。取材に応じた販売業者によると、中国や東南アジアで製造された物を卸業者を通じて輸入しており、1枚当たりの仕入れ値は発注数が多いほど安くなるという。「25万枚なら1枚35円、数千枚なら50円ぐらい」と明かし、「輸入関税や人件費などを加えると、1枚100円は決して高くはない」と説明する。

時事通信が入手した大手商社や卸業者の輸入マスク発注書に記載された仕入れ価格でも、1枚当たりの相場は35~60円台。100円の販売価格が高過ぎるとは言い難い。

販売業者は「この価格なら何枚でも輸入できる状況なのに、日本の政府や小売店はなぜやらないのか」と疑問を投げ掛ける。「これまでマスクをしなかった欧米人が買い始め、米国の業者は中国産のマスクを数倍の価格で買い占めていると聞く。仕入れ価格は日々上がっており、日本だけ従来の価格で仕入れようとしても無理だ」と話した。

露店でマスクを販売する業者=17日(関係者提供、一部画像処理しています)露店でマスクを販売する業者=17日(関係者提供、一部画像処理しています)

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