入社時期、繰り下げも=コロナで卒業遅れ、柔軟対応―学生の不安解消に全力・経団連

経済・ビジネス

経団連の中西宏明会長は23日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、来年3月の卒業が遅れた学生に対し、企業は入社時期を繰り下げるなど柔軟に対応すべきだとの考えを表明した。経団連は複数の選考機会の確保など採用活動の弾力化を企業に要請しており、大規模な外出自粛による就職・採用活動の混乱を受けた学生の不安解消に全力を挙げる構えだ。

中西氏は同日、萩生田光一文部科学相とテレビ会議を開催。萩生田氏は就職活動をする学生に不安が広がっていると指摘した上で、「平時と違うので、一定の時間を持って採用するというメッセージを早めに出してほしい」と要請。中西氏は「企業に対し、しっかり考えてほしいと呼び掛けている」と応じた。

中西氏は会議終了後、記者団に対し、大学の休校措置などの影響で卒業が遅れた場合の入社時期の繰り下げについて「過去にも経験がないわけではない」と述べ、企業に柔軟な対応を求めた。また、就職・採用に関し、学生から意見・要望を聞く場を設ける考えを示した。

21年春卒業予定の学生の就職・採用活動をめぐっては、新型コロナの影響で企業説明会が相次ぎ中止されるなど大きな混乱が生じている。

萩生田光一文部科学相とテレビ会議を行う経団連の中西宏明会長(中央)ら=23日午後、東京都千代田区萩生田光一文部科学相とテレビ会議を行う経団連の中西宏明会長(中央)ら=23日午後、東京都千代田区

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