「学費減額を」署名広がる=経済苦、キャンパス閉鎖で―国に半額免除求める動きも

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新型コロナウイルスの影響でキャンパスを閉鎖した各大学に対し、学費の減額を求める署名運動がSNS上で広がっている。「生活苦で支払えない」「図書館が使えず、正当な対価を得られていない」。少なくとも50以上の大学で行われており、24日からは国に一律で学費を半額にするよう求める署名集めも始まった。

独協大外国語学部4年の大隅菜摘子さん(22)は、学費減額を要求するネット署名を18日から開始。23日までに1000筆超を集めた。大学からは3月、施設費用など約60万円を4月中旬までに納付するよう求める通知が届いたが、アルバイト収入が激減して工面できず、延納を申請した。

1人親家庭のため奨学金と自らの収入だけで学費を支払っており、先行きが見えない現状に不安を募らせる。大隅さんは、オンライン会議システムを通じた取材に「社会がダメージを受けているのに、大学が例年通り学費を請求する姿勢に疑問を感じた」と署名を始めた理由を語った。

駒沢大仏教学部に入学したばかりの船越絢楓さん(19)は、キャンパス閉鎖で合格後一度も学内に足を踏み入れていない。同大は5月からオンライン授業を実施する予定だが、船越さんは「対面での授業や課外活動、図書館なども含めてこの大学を選んだのに、学費に見合ったサービスを得られていない。注文した商品が届かない気分だ」と話す。船越さんが始めた学費の一部免除を求める署名は、約400筆が集まっている。

学生団体「高等教育無償化プロジェクト」の集計によると、21日時点で全国の51大学で署名運動が始まっている。同団体が学生ら約500人に行った新型ウイルスの影響に関するアンケートでは、7.8%が「退学を検討している」と回答し、学生を取り巻く厳しい現状がうかがえる。

学生有志は24日、国公私立を問わず大学や専門学校の授業料を一律で半額とするよう国に求める署名活動も開始。署名を踏まえ、今後は国に予算措置を求めていく方針という。

独協大の学生が始めた学費減額を求める署名(Change.orgのサイトより)(一部、画像処理してあります)独協大の学生が始めた学費減額を求める署名(Change.orgのサイトより)(一部、画像処理してあります)

学生有志が始めた、国に一律学費半額を求める署名(Change.orgのサイトより)(一部、画像処理してあります)学生有志が始めた、国に一律学費半額を求める署名(Change.orgのサイトより)(一部、画像処理してあります)

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