GW控え、対応苦慮=各地の観光地やキャンプ場―上高地「封鎖」も・新型コロナ

社会

ゴールデンウイーク(GW)を直前に控え、例年多くの人でにぎわう各地の観光地やキャンプ場が新型コロナウイルスへの対応に苦慮している。感染防止のため都市部からの人の流れを抑制しようと、自治体は公営駐車場の利用を停止。長野県松本市の上高地は地域一帯を事実上封鎖した。

バーベキューや川遊びが楽しめる東京郊外の秋川渓谷では25日、好天にもかかわらず多くのキャンプ場などが休業し、河原も閑散としていた。先週末は都心などから来た車で渋滞も起きたため、周辺自治体が一斉に公営駐車場を閉鎖。飲食店や土産物店も大半が閉まっていた。

東京都檜原村役場の担当者は「観光客が来ないのはつらいが、感染源になるのを警戒している。村には診療所が一つあるだけで、住民が感染すれば十分な対応も難しい」と説明する。家族で川遊びをしていた三鷹市の教員の女性(47)は「休校で家にいる子供を空気のきれいな場所に連れ出したかった。住民が不安に思うかもしれないので、どこにも寄らずに帰る」と申し訳なさそうに話した。

サーフィンや潮干狩りで有名な茨城県大洗町も訪問自粛を要請している。18日以降は海沿いの公営駐車場を全て閉鎖したが、路上駐車する県外ナンバーなどの車が散見されるといい、町役場の担当者は「浜辺には自由に入れる状況で、職員が見回りをしても注意はできない」とこぼした。

神奈川県の湘南海岸や静岡県の伊豆半島でも週末に多くの人が訪れて問題になっており、各自治体は駐車場閉鎖などの自衛策に乗り出している。

長野県松本市にある標高約1500メートルの山岳景勝地・上高地は、冬季通行止めの道路が開通したばかりだったが、緊急事態宣言の全国拡大を受け、ホテルや山小屋、キャンプ場など大半の施設がGW終了まで休業を決めた。

通年でマイカー規制されており、バスやタクシーも運行をやめたため、徒歩以外での立ち入りは難しい。診療所や派出所、郵便局なども開設を取りやめた。

不要不急の外出自粛を求める看板が設置された湘南の海岸=25日午前、神奈川県藤沢市不要不急の外出自粛を求める看板が設置された湘南の海岸=25日午前、神奈川県藤沢市

大型連休を前に、周辺の駐車場が閉鎖され閑散とするバーベキュー場=25日午前、東京・秋川渓谷大型連休を前に、周辺の駐車場が閉鎖され閑散とするバーベキュー場=25日午前、東京・秋川渓谷

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