日産、11年ぶり赤字転落へ=新型コロナで販売減―20年3月期

経済・ビジネス

日産自動車は28日、2020年3月期の連結純損益が赤字に転落する見通しだと発表した。従来は650億円の純利益を見込んでいたが、1500億~1600億円程度悪化する。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、新車販売台数が減少したためだ。赤字転落はリーマン・ショックが起きた09年3月期以来で、損失は今後さらに拡大する見通し。

本業のもうけを示す営業損益も従来予想の850億円の黒字から1200億~1300億円程度悪化し、赤字に陥る。20年3月期の世界販売台数が計画より12万台少ない493万台にとどまることが響いた。また、自動車ローンを返済できない顧客の増加を見込み、貸倒引当金を積み増す。

日産の連結純利益は、19年3月期が3191億円。世界的な販売不振を踏まえ、20年3月期は大幅な減益を予想していたが、新型ウイルスが追い打ちをかけた格好だ。感染が世界的に拡大する中、需要減少や部品供給網の混乱に伴い、国内や欧米など幅広い地域で工場の一時停止を迫られている。

日産は前会長カルロス・ゴーン被告が進めた規模拡大路線を見直すため、中期経営計画を策定中。計画には、余剰生産能力の削減をはじめとした構造改革も盛り込まれる見通しで、今後追加的な損失が発生するとみられる。日産は5月28日に決算と中期計画を発表する。

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