「UFO」遭遇したらどうする=呼び掛け、領空侵犯は?―自衛隊

社会

米国防総省が未確認飛行物体(UFO)のような謎の飛行物体の映像を公開したことを受け、防衛省は航空自衛隊のF15戦闘機などがUFOと遭遇した場合の対処手順を定める方針だ。

記録や報告の仕方、領空侵犯された場合にどうするかなどを検討するが、正体不明の物体だけに対応はパイロットを悩ませそうだ。

国防総省が公開した2004年と15年に撮影された映像には、楕円(だえん)形の物体が飛行する様子などが映っている。河野太郎防衛相は28日の記者会見で、「自衛隊のパイロットは今までUFOに遭遇したことはないようだが、万が一遭遇したときの手順をしっかり定めたい」と述べた。

防衛省によると、国籍不明機に対する空自の緊急発進(スクランブル)では、北海道から沖縄県まで7基地に配備された戦闘機が対象機の行動を監視し、識別。領空侵犯の恐れがある場合は、まず英語で針路変更を呼び掛ける。機体の国籍が判明すれば、その国の母国語でも通告する。

領空侵犯した場合は、警告のためえい光弾を混ぜた信号射撃を行ったり、強制着陸させたりもできる。しかし、UFOにどの程度実効性があるのかは不明だ。

地上のレーダーサイトに探知されず、訓練や警戒監視中の自衛隊機が遭遇することもあり得る。空自関係者は「遭遇すれば訓練は即中止になる。安全な距離を確保してドローンでないかも含め識別を試み、地上の防空指令所に報告、判断を仰ぐのではないか」と話す。

河野氏は「正直言うとあまりUFOを信じてはいないが、国防総省がああいう映像を出したので少し米側からその真意や、分析を聞きたいと思っている」とも話している。

米国防総省が27日公開した、海軍機パイロットが撮影した正体不明の飛行物体の映像米国防総省が27日公開した、海軍機パイロットが撮影した正体不明の飛行物体の映像

訓練中の航空自衛隊のF15戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)訓練中の航空自衛隊のF15戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)

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