朝日阪神支局襲撃から33年=新型コロナ拡大防止で拝礼所置かず―兵庫

社会

兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で1987年、記者2人が殺傷された襲撃事件から3日で33年となった。例年、支局には拝礼所などが設置されるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、取りやめた。犠牲となった小尻知博記者=当時(29)=の写真が飾られた祭壇の前では、訪れた市民らが手を合わせ冥福を祈った。

朝日新聞社によると、発生時刻の午後8時15分には岡村邦則大阪本社編集局長ら関係者約10人が黙とうをささげた。

大学時代に開いたシンポジウムで小尻記者と知り合ったという千葉市稲毛区の高校教諭沼山尚一郎さん(56)は「仕事をするきっかけを与えていただいた方」と振り返り、「事件の重みを忘れてはならない」と話した。

支局の近くに住む女性(41)は「こんな卑劣な事件はない。来られない方も多いと思うので、みなさんの気持ちもお届けしたい」と語った。

87年5月3日夜、支局に侵入した男が散弾銃を発射し、小尻記者ら2人が死傷。「赤報隊」を名乗る犯行声明が出された。一連の朝日新聞襲撃事件(警察庁指定116号事件)は全て時効となっている。

朝日新聞阪神支局に設けられた祭壇で故小尻知博記者の冥福を祈る市民=3日、兵庫県西宮市朝日新聞阪神支局に設けられた祭壇で故小尻知博記者の冥福を祈る市民=3日、兵庫県西宮市

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