「長かった」「極刑を」=容疑者逮捕、よぎる思い―京アニ事件の被害者遺族ら

社会

作品中の人物や背景の色を決める担当だった石田奈央美さん=当時(49)=の父親(84)と母親(79)は、青葉真司容疑者(42)の逮捕を受け、京都市内の自宅で代表取材に応じた。

午前7時20分ごろ、京都府警からの電話で逮捕を知ったという。「やっと逮捕されたよ」。母親は遺影に報告し、「10カ月は長かった。次から次へと(娘を)思い出す。頭では亡くなったことは分かっているんだけど」と涙ぐんだ。

「少しは浮かばれたのでは」。父親は、理不尽に命を奪われた娘に思いをはせ、「極刑しかない」と青葉容疑者に怒りをぶつけた。毎日、お茶とご飯を供えるという仏壇に手を合わせ、「もうじき一周忌という時に捕まった。区切りが付いた」と話した。

彩色のプロだった津田幸恵さん=当時(41)=の父伸一さん(70)は、兵庫県内の自宅で、代表取材に「何も感じない。司法に任せる」と淡々とした様子で話した。

「(青葉容疑者への)恨みや憎しみは湧いてこない。悲しみだけで十分過ぎるほど」と語る伸一さん。考えてしまうのは幸恵さんが亡くなった瞬間のことだといい、「怖かったやろう。苦しかったやろう」と目頭を押さえた。「どうであれ、幸恵が受けたことは変わらない」と放火の動機には関心を示さなかった。

犠牲となった鹿児島県出身の女性=当時(26)=の両親は、弁護士を通じ、「家族にとって事件は終わっていません。まだ、話せることはありません。そっとしておいてほしいです」とのコメントを出した。

犠牲になった石田奈央美さんの仏壇に手を合わせる両親=27日午前、京都市伏見区犠牲になった石田奈央美さんの仏壇に手を合わせる両親=27日午前、京都市伏見区

青葉真司容疑者の逮捕を受け、心境を語る津田幸恵さんの父、伸一さん=27日午前、兵庫県加古川市(代表撮影)青葉真司容疑者の逮捕を受け、心境を語る津田幸恵さんの父、伸一さん=27日午前、兵庫県加古川市(代表撮影)

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 事件・犯罪 社会 日本 京都府 京都市