マヤ文明で最古、最大=遺跡の公共建築物発見―メキシコで国際調査団

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メキシコ南東部にあるマヤ文明の「アグアダ・フェニックス遺跡」で、紀元前1000年から同800年にかけて造られた巨大な土造りの祭祀(さいし)施設を発見したと、米アリゾナ大の猪俣健教授や茨城大の青山和夫教授らの国際調査団が発表した。マヤ文明で最古、最大の公共建築物だという。論文は3日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。

この祭祀施設は「基壇」と呼ばれ、平たい舞台のような構造。航空機からレーザー測量を行った結果、南北1413メートル、東西399メートルの長方形で、地面からの高さは10~15メートルと判明した。付近には砂利で舗装した大規模な道路や、雨水をためる人工貯水池などがあった。

当時は主要作物トウモロコシの品種改良が進み、狩猟採集で移動する暮らしから定住するようになった時期。青山教授は「社会階層が未発達で、指導者はいたかもしれないが、王様はいなかった。人々が共同で大基壇を造り、太陽崇拝などをしていたと考えられる」と話した。

メキシコにあるマヤ文明「アグアダ・フェニックス遺跡」の航空レーザー測量画像。巨大な長方形の祭祀(さいし)施設は南北1413メートル、東西399メートル(米アリゾナ大の猪俣健教授提供)メキシコにあるマヤ文明「アグアダ・フェニックス遺跡」の航空レーザー測量画像。巨大な長方形の祭祀(さいし)施設は南北1413メートル、東西399メートル(米アリゾナ大の猪俣健教授提供)

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