営業再開で消毒ニーズ増加=コロナ「第2波」予防にシフト―「家庭も日々の清掃を」

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新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、日常生活が徐々に戻りつつある。感染拡大時に消毒作業に追われた清掃業者には、営業やサービスの再開を見越した予防作業に関する依頼も寄せられている。

感染者が使用した宿泊施設や救急車の消毒などを担う公益社団法人「東京都ペストコントロール協会」(千代田区)には、感染が急速に拡大した3~4月、オフィスビルやマンション事業者などから「陽性者が出たらどうすればいいか」といった相談が計1200件以上寄せられた。「業務が回らなくなるほど」(担当者)だったが、大型連休明けごろからは、新たな感染者の減少に比例するかのように、相談も減り、5月は71件にとどまった。

感染者減に伴い、予防に関する相談も入り始めた。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の消毒にも携わった「ユニゾン」(横浜市)は4月から、営業を再開する事業者らに感染予防用の清掃指導を始めた。

デイサービスの再開を2日後に控えた都内のクリニックには、消毒薬の扱い方や施術台の拭き方などを動画を交えて指導。コンサートやモーターショーなどを運営する複数のイベント会社からは、再開の見通しが立つ前から相談を受けたという。

消毒は、懸念される「第2波」の予防に役立つ。接触感染を防ぐには、日常的に手が触れる場所を、アルコールや薄めた台所用漂白剤などを染み込ませた布などで拭く。ドアノブやパソコンのキーボード、携帯電話などのほか、椅子の背もたれや机の縁などが盲点になりがちという。同協会はホームページで、家庭で代用できる薬剤なども紹介している。

ユニゾンの大竹亮輔社長(24)は「一度除菌しただけでは不十分。日々の掃除に取り入れることが予防につながる」と話している。

取材に応じるユニゾンの大竹亮輔社長=5月21日、横浜市泉区取材に応じるユニゾンの大竹亮輔社長=5月21日、横浜市泉区

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