河井案里氏秘書に懲役1年6月求刑=公選法違反事件―広島地裁

社会

昨年7月の参院選でウグイス嬢と呼ばれる車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)罪に問われた自民党の河井案里参院議員=広島選挙区=の公設第2秘書、立道浩被告(54)の論告求刑公判が9日、広島地裁(冨田敦史裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。

弁護側は連座制の適用対象外となる罰金刑を求め、結審。判決は16日の予定。

論告で検察側は、立道被告が陣営スタッフに運動員の日当を「3万円でよいではないか」と進言し、報酬額の決定に関わったと指摘。「領収書を2枚ずつ作成するように指示し、主体的に隠蔽(いんぺい)工作に及んだ」と述べ、スタッフとの共謀が成立すると主張した。

弁護側は最終弁論で「額の決定に関与していない」と反論し、ほう助罪にとどまり、罰金刑が相当だと訴えた。立道被告は最終意見陳述で、「たくさんの人に迷惑を掛け、申し訳なく思う。深く反省している」と語った。

起訴状によると、立道被告は昨年7月19~23日ごろ、ウグイス嬢14人に対し法廷上限(日当1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとされる。

広島地検は立道被告が選挙運動の計画や調整を担当し、連座制の対象となる「組織的選挙運動管理者」に当たると判断。同被告の禁錮以上の刑が確定し、広島高検が起こす行政訴訟で連座制の適用対象と認められた場合、案里氏は失職する。

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