安倍政権に大打撃=首相「責任を痛感」―求心力低下へ・河井夫妻逮捕

政治・外交

河井克行前法相=自民離党=と妻の案里参院議員=同=の公選法違反容疑(買収)での逮捕について、安倍晋三首相は18日の記者会見で、「かつて法相に任命した者としてその責任を痛感している。国民におわび申し上げる」と陳謝した。しかし、法務行政の元トップによる事件は衝撃で、野党の追及は必至。首相への打撃は大きく、政権運営への影響は不可避だ。

克行前法相は首相や菅義偉官房長官と近く、案里議員が当選した昨年7月の参院選では首相も菅氏も広島入りし、てこ入れした。首相は事件について「全ての国会議員が襟を正さなければならない」などと一般論を述べたが、詳細に関しては「個別の事件に関すること」と深入りを避けた。

17日閉幕した通常国会では、新型コロナウイルス対策をめぐる迷走や、前東京高検幹事長の賭けマージャン辞職などが相次ぎ、内閣支持率は低下。「安倍1強」体制は大きく揺らいだ。

「政治とカネ」の問題では、昨年12月にカジノを含む統合型リゾート(IR)汚職事件で秋元司被告=自民離党=が逮捕された。今回の河井夫妻により安倍政権下で3人の現職国会議員が逮捕される異例の事態となった。

首相は新型コロナの「第2波」へ備えるとともに、傷んだ経済の回復を急ぎ、政権の立て直しを図る考え。だが、どちらも容易に結果が出る課題ではなく、さらなる求心力低下は避けられない。

記者会見する安倍晋三首相=18日午後、首相官邸記者会見する安倍晋三首相=18日午後、首相官邸

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