広島・三原市長に現金=買収容疑、安芸高田市長にも―河井前法相事件・検察当局

社会

昨夏参院選をめぐる公選法違反(買収)事件で、衆院議員の前法相、河井克行容疑者(57)=自民離党=の逮捕容疑となった現金提供先計94人に、広島県三原市の天満祥典市長と、受領を認め辞職した安芸太田町の前町長が含まれていることが24日、関係者への取材で分かった。安芸高田市の児玉浩市長には計60万円を、県議会議長を務めた県議には計200万円を提供していたという。

東京地検特捜部などの検察当局は、両市長やこの県議からも事情聴取。克行容疑者が参院議員の妻、案里容疑者(46)=同=への票の取りまとめを依頼したとみて解明を急いでいる。

安芸高田市の児玉市長によると、県議時代の2019年に克行容疑者から2回、30万円ずつ受領。1回目は同4月の統一地方選の「当選祝い」と受け止めたが、2回目は参院選との関連を疑い、複数回に分けて返却したという。「現職の国会議員で逆らえなかった。大変申し訳ありません」と謝罪した。

議長経験のある県議は自身の政党支部の収支報告書を訂正したと説明。「(克行容疑者側から)領収書の話はなかった」という。21日にも検察当局の聴取を受けたことを明かし、「反省している」と述べた。

三原市の天満市長は「弁護士と相談する」と話した。25日に記者会見するという。これまでの取材に、事情聴取で受領を否定したと説明している。

安芸太田町の前町長によると、19年4月下旬に自宅で克行容疑者から現金20万円が入った封筒を手渡しで受け取った。今年3月末に自身の政治団体への寄付として処理し、翌月辞職した。

関係者によると、克行容疑者は調べに対し、県議や首長らへの現金提供を大筋で認め、「地盤固めの政治活動。(統一地方選の)『陣中見舞い』や『当選祝い』」と買収の意図を否定している。

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