「山カード」で遭難防げ=危険箇所示し注意喚起―長野県警

社会

夏の本格的な登山シーズンを前に、長野県警は県内主要50山ごとに登山道の危険箇所や難易度などを示した「信州山カード」の配布を始めた。力量に見合った登山をしてもらうことで、遭難事故を防ぐのが狙い。

カードには山の写真と共に、主要ルートの歩行距離や標高差を記載。「疲労や低体温症による遭難が多発」「滑落や落石による遭難に注意」といった注意事項に加え、県が示す山ごとに必要な体力を1~10の10段階、技術をA~Eの5段階で表記した。

県警山岳遭難救助隊などが、約20万枚を登山口などで手渡しで配布。縦6.3センチ、横8.8センチと持ち運びしやすい名刺ほどのサイズで、地図上で距離を測れる目盛りに加え、詳しい山岳情報を記載したウェブサイトにつながるQRコードも掲載した。

槍ケ岳や木曽駒ケ岳など登山者に人気の山を多く抱える同県では、遭難者数が増加傾向にある。天候不良などで昨年は減少したが、2018年は過去最多の330人だった。

県警山岳安全対策課は「(安全啓発の)チラシは登山の邪魔になるので、コンパクトなカード式で作成した。遭難防止につながってほしい」と話している。(了)

遭難防止のため、登山時の危険箇所などを示す「信州山カード」(長野県警提供)遭難防止のため、登山時の危険箇所などを示す「信州山カード」(長野県警提供)

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