死者56人、不明12人=九州豪雨、北部で広域浸水

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九州では北部を中心に7日も猛烈な雨が降った。福岡、佐賀、長崎各県の一部に出されていた大雨特別警報は警報に切り替わったが、河川の氾濫による浸水などが各地で発生し、福岡県と熊本県北部で計4人が死亡、大分県で1人が行方不明となった。熊本県南部で4日朝にかけて発生した被害などと合わせ、九州地方の豪雨による死者は56人、行方不明者は12人となった。

これまでに確認された死者は、人吉市で18人、球磨村17人、芦北町10人など熊本県の計54人と、福岡県大牟田市の2人。行方不明は球磨村など熊本県で10人、大分県日田市で1人、鹿児島県南さつま市1人。他に熊本県で2人が心肺停止となっている。

大牟田市では7日、広範囲で浸水被害が発生。樋口町では浸水した住宅で女性(87)が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。上屋敷町でも男性(84)が水に溺れ死亡。市内の小学校と公民館に開設された避難所2カ所は周辺道路の冠水のため孤立状態となり、災害派遣要請を受けた自衛隊が全員を救助した。

熊本県北部の山鹿市では、水没した車の中から80代の男女2人が意識不明の状態で見つかり、死亡が確認された。

大分県日田市では、浸水した民家にいた70代女性が流され、行方が分からなくなった。市内では筑後川が氾濫し、付近の住宅地などが孤立した。

熊本県南部の被災地では、自衛隊などによる不明者の捜索が続けられた。道路の寸断や通信障害のため、なお被害の全容は判明していない。

球磨川が流れる山間部にある球磨村は、全域78地区1432世帯が孤立状態となっていたが、自衛隊が陸路や徒歩で全地区に到達。住民の安否確認を進めている。一方、八代市坂本町内の2地区計71世帯は通信回線も不通で、全く連絡が取れていないという。

取り残された住民をゴムボートで救出する自衛隊員=7日、福岡県大牟田市(陸上自衛隊西部方面隊提供)取り残された住民をゴムボートで救出する自衛隊員=7日、福岡県大牟田市(陸上自衛隊西部方面隊提供)

大雨被害で橋の欄干に引っ掛かったがれきが残る球磨橋=7日午後、熊本県球磨村大雨被害で橋の欄干に引っ掛かったがれきが残る球磨橋=7日午後、熊本県球磨村

停電が続く中、支援物資や道路状況を確認する球磨村役場の職員=7日午後、熊本県球磨村停電が続く中、支援物資や道路状況を確認する球磨村役場の職員=7日午後、熊本県球磨村

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