鹿児島知事に塩田氏初当選=現職ら6人破る

政治・外交

任期満了に伴う鹿児島県知事選が12日投開票され、無所属新人で元経済産業省九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が、現職の三反園訓氏(62)=自民、公明推薦=、前職の伊藤祐一郎氏(72)ら6人を破っての初当選を果たした。投票率は49.84%で、参院選とのダブル選だった前回を6.93ポイント下回った。

三反園氏の県政運営の是非や新型コロナウイルス対策などが争点だった。塩田氏は当初自民、公明両党に推薦願を出したが、両党は三反園氏を推薦。「反現職候補」として伊藤氏との一本化を求める声が野党などから出たがまとまらず、政党の推薦を受けずに地域の中小企業や農家などを回る草の根選挙を展開した。新型コロナ対策として経産省での経験を生かした中小企業支援など産業振興を訴え、幅広く浸透した。

三反園氏は前回選挙で「脱原発」を掲げ、野党の支援も受けて出馬。当時の現職伊藤氏の4選を阻み初当選した。しかし、その後九州電力川内原発の運転継続を容認するなど、政治姿勢が一貫していないとの批判が強かった。

三反園氏は今回、大雨被害や新型コロナ対応で公務を優先。各種団体の推薦も受け、子育てや高齢者支援などの充実を訴えたが、保守陣営の一部が三反園氏への推薦に反発し、他候補の支援に流れる動きが見られた。

伊藤氏は今回、選挙期間中に立憲民主党県連の推薦を受けた。3期12年の前知事時代の実績を基にコロナ禍での「即戦力」を強調したが、及ばなかった。

知事選では元高校教諭の武田信弘氏(66)、内科医の横山富美子氏(73)=共産推薦=、元民放アナウンサーの青木隆子氏(57)、元鹿児島大特任助教の有川博幸氏(61)ら4人も独自の政策を訴えたが、浸透しなかった。

塩田康一氏 鹿児島県知事選当選者塩田康一氏 鹿児島県知事選当選者

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