ウナギ、今年はやや値下がり=数年ぶりの稚魚豊漁で

経済・ビジネス

ここ数年は高値続きだったウナギかば焼きが今年はやや値下がりしている。今シーズンは春先から捕れる稚魚が数年ぶりに豊漁となり、今後の供給増を見越して特売などを先行させているため。21日の土用の丑(うし)の日に向けてウナギ商戦もピークを迎えており、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要なども後押しして、店頭での売れ行き好転に期待が高まっている。

シラスウナギとも呼ばれるウナギの稚魚はここ数年、極端な不漁が続いていたが、今年は一転、国内漁獲量が前年の5倍近くにまで急増した。稚魚が成長して加工され、製品として出回るのは秋以降になるため丑の日には間に合わないが、今後の供給増が確実なため「在庫を値下げして早く売り切るケースが目立ってきた」(都内の小売り関係者)という。

多くの小売業者が仕入れに訪れる東京・豊洲市場(江東区)でも6月ごろから値下げの動きが出始めた。取引の中心となる、中国産ウナギを使った長焼きと呼ばれるウナギ1匹分のかば焼きの7月上旬の卸値は、1枚500~900円と、記録的不漁などで最高値水準だった昨年よりも1~2割安となっている。

中国産に続いて、高根の花だった国産も「ようやく価格が落ち着いてきた」(豊洲の卸業者)と割高感が解消しているという。都内の鮮魚専門店などの場合、昨年の土用の丑商戦では、国産の長焼き1枚を2500円前後で販売していたが、今年は同1500~2000円で特売されるケースが増えている。

今夏は8月2日も土用の丑の日となるため、スーパーなど小売業界は販売に力を入れている。やや買いやすくなった価格も手伝って、食卓に上がる機会も増えそうだ。

稚魚の豊漁で、高値だった昨年よりもやや値下がりしているウナギかば焼き=17日午前、東京都江東区の豊洲市場稚魚の豊漁で、高値だった昨年よりもやや値下がりしているウナギかば焼き=17日午前、東京都江東区の豊洲市場

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