リツイートも開示命令=撮影者名消され、写真拡散―発信者情報めぐり判決・最高裁

社会

インターネット上に掲載した写真が改変されて拡散したとして、写真家が米ツイッター社に対し、写真の無断ツイートをリツイートした人物らの情報開示を求めた訴訟の上告審判決が21日、最高裁第3小法廷であり、戸倉三郎裁判長はツイッター社側上告を棄却した。二審知財高裁のメールアドレス開示命令が確定した。

小法廷は「トリミングで(著作者の)氏名が表示されなくなり、氏名表示権が侵害された」と判断した。裁判官5人のうち4人の多数意見。

撮影者の名前が消えたのは、リツイート時に働く自動トリミング機能で画像サイズが変更された結果で、戸倉裁判長は「ツイッターは国内で約4500万人が利用しており、同社には対応が期待される」と補足した。

判決などによると、写真家は2009年、著作権表示し、自分の名前を書き込んだスズランの写真をウェブサイトに掲載。無断ツイートされ、リツイートで表示や名前が消えた形で拡散した。

小法廷は、画像をクリックすればトリミング前の写真が表示されるとする一方、「ユーザーがクリックしない限り、著作者名を目にすることはない」と指摘した。

林景一裁判官は「氏名の不表示は仕組みによるもので、リツイート者が権利侵害の主体ではない」と反対意見を述べた。

一審東京地裁は16年、無断ツイートによる著作権侵害を認定する一方、リツイートでの権利侵害を否定した。これに対し二審知財高裁は18年、リツイートで著作権は侵害しないが、写真を改変されない「同一性保持権」と「氏名表示権」を侵害したと判断。無断ツイートした人物に加え、リツイートした3人のメールアドレスも開示するよう命じた。

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