ANA、赤字1088億円=コロナで四半期最大―20年4~6月期

経済・ビジネス

ANAホールディングス(HD)が29日発表した2020年4~6月期連結純損益は1088億円の赤字(前年同期は114億円の黒字)だった。四半期ベースの開示を始めた03年度以降の赤字額として過去最大。新型コロナウイルス感染拡大により国内線、国際線の多くが運休となり、旅客収入が落ち込んだことが響いた。

売上高は75.7%減の1216億円、本業のもうけを示す営業損益は1590億円の赤字(同161億円の黒字)。いずれも四半期ベースで最悪の業績だ。

4~6月の旅客数は国内線が88%減、国際線は96%減。運休・減便に伴う変動費を抑制し、グループ社員約4万3000人に一時帰休を命じるなどして1625億円のコスト削減を実施したが、大幅赤字を回避できなかった。

21年3月期の業績予想は未定。ANAは当初、8月ごろから新型コロナが収束に向かうと想定したが、足元では感染が再拡大しており、シナリオは崩れた。需要が戻るのは国内線が21年度末、国際線では23年度末までかかると見込む。

当面は収支改善に向けてコスト削減を徹底する。一時帰休の継続や、維持費がかさむ古い機材の退役などに取り組み、通期では2550億円のコストを圧縮する。また、不採算路線の削減を進めるほか、従業員の待遇についても見直しを検討する。雇用は維持する方針だ。

資金繰りでは既に1兆円超を確保しており、「当面は十分持ちこたえられる」(福沢一郎常務)とみている。

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