日鉄、赤字2000億円=発足後初、コロナで需要減―9月中間見通し

経済・ビジネス

日本製鉄は4日、2020年9月中間連結業績予想を発表した。純損益は2000億円の赤字(前年同期は387億円の黒字)に転落する見込みとなった。中間赤字は12年に旧新日本製鉄と旧住友金属の経営統合で発足して以降、初めて。新型コロナウイルス感染症の影響で自動車を中心とする製造業で鋼材の需要が世界的に激減した。

宮本勝弘副社長は4日の電話記者会見で、「需要が完全に元の状態に戻るとは考えていない。リーマン・ショック時より厳しい状況だ」との認識を表明。日本製鉄は今年2月、瀬戸内製鉄所呉地区(旧呉製鉄所、広島県呉市)の23年閉鎖など構造改革を発表したが、「すべての対策を前倒しして、さらに必要であれば追加策を検討する」と説明した。

同社は本業のもうけを示す事業損益に限り通期の予想も公表。鋼材需要は10月以降に持ち直すものの、感染拡大前に比べると低水準にとどまると想定。21年3月期は1200億円の赤字(前期は2844億円の赤字)と2期連続の巨額損失を見込む。

同時に発表した4~6月期連結決算は売上収益が前年同期比25.7%減の1兆1316億円、純損益が420億円の赤字(前年同期は333億円の黒字)だった。コスト削減を進めたものの、生産量の落ち込みによる影響をカバーできなかった。

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