19年度の食料自給率38%=11年ぶり改善も低水準―コメ消費減止まらず

政治・外交

農林水産省は5日、2019年度の食料自給率(カロリーベース)が38%だったと発表した。小麦の収穫増が寄与し、過去最低だった前年度と比べ、わずか1ポイントだが改善した。前年度を上回ったのは08年度以来11年ぶり。ただ、コメ消費の減少や農家の高齢化に歯止めがかからず、30年度に45%とする政府目標の達成は見通せない。

天候に恵まれ、小麦の生産量は前年度比35%増の103万トンと大幅に伸びた。野菜や大豆の収穫量が増えたことも奏功した。一方、サバやサンマの不漁に加え、自給率を下支えしてきたコメの消費減がマイナスに働いた。国民1人当たりのコメの年間消費量は1%減の53キロだった。

主な品目ごとの自給率を見ると、コメは98%に達する半面、小麦は17%、飼料(エサ)の原料を輸入に頼る牛肉は11%にとどまる。コメは少子高齢化の進行などにより今後も需要減が見込まれる上、日本人の食の洋風化で畜産物の消費が伸びれば、自給率がさらに低下する可能性がある。

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