コロナ共存へシステム開発=オフィス・飲食店の3密回避―電機メーカー

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新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、電機メーカーはオフィスや飲食店の「3密」や人の接触を回避するシステムの開発を加速させている。NECは得意の顔認証技術の精度を高め、東芝テックはセンサーを活用。コロナと共存する「新しい生活様式」に向け、感染リスク低減に一役買いたい考えだ。

テレワークが浸透し在宅勤務が増えているとはいえ、必要があって出勤する従業員のオフィスでの感染防止は企業にとって悩みの種だ。NECは、ビル出入り口のセキュリティーのためのゲートを、従業員や来客がマスクを着用したまま通過できるシステムの提供を9月中旬に開始する。

顔認証技術により、ゲートを通る人の映像と事前登録した顔写真を照合して本人確認する。赤外線カメラで体温も測り、設定温度を超えていると管理者に通知。マスクを外したり、警備員が通過者の体温を測定したりする必要がなくなる。

キヤノンの販売子会社キヤノンマーケティングジャパンは、会議室などの「密」を知らせるシステムの提供を6月に始めた。映像解析技術により室内のリアルタイム映像から人数を数え、事前に設定した入室人数の上限を超えると自動で警告する。

一方、不特定多数の人が集まる飲食店も感染防止が課題だ。東芝テックは非接触(タッチレス)機能で、客が店員と会話せずに料理の注文から会計までできるシステムの開発を進める。テーブルに投影されたメニューの画像から食べたい料理を選び、その上に手をかざすと、センサーが感知し自動で注文。会計はQRコード決済で行う。

同社は当初、人手不足解消を狙って開発に着手した。しかし、「感染防止にも役立つ」(広報室)と判断、システムの早期提供を目指す。

東芝テックが開発中の飲食店向けシステムで、テーブルに投影されたメニューを指で指す女性(同社提供)東芝テックが開発中の飲食店向けシステムで、テーブルに投影されたメニューを指で指す女性(同社提供)

NEC本社の顔認証ゲートをマスク着用のまま通過する女性(同社提供)NEC本社の顔認証ゲートをマスク着用のまま通過する女性(同社提供)

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