安倍首相、辞任表明=持病悪化で職務継続困難―国民に「おわび」、コロナ収束半ばで
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安倍晋三首相は28日、首相官邸で記者会見し、辞任の意向を表明した。持病の潰瘍性大腸炎再発により職務継続は困難と判断したと説明、来年9月までの自民党総裁任期途中での辞任を陳謝した。首相は新型コロナウイルスの収束や日本経済の立て直しに道筋を付けられないまま、退陣することになった。同党は後継選びを急ぎ、新政権は臨時国会での首相指名を経て9月中にも発足する。
首相の説明によると、再発は今月上旬に確認された。新しい薬の投与を始めたところ、24日の検診で効果が見られたが、同日中に辞任を決断したという。
首相は「病気と治療を抱え、体力が万全でない中、大切な政治判断を誤ることがあってはならない。国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、首相の地位に在り続けるべきではないと判断した」と表明。「コロナ禍の中、職を辞することを心よりおわびする」と述べた。
「政権投げ出し」と批判を浴びた第1次政権と同様、任期途中の辞任になったことに関しては「批判は甘んじて受けなければならない」と認めた。ただ「新体制に移行するならこのタイミングしかないと判断した」と強調、「コロナ対策に空白を生まないよう腐心した」と語った。
「ポスト安倍」に関しては、「どう選出していくかは(自民党)執行部に任せている。誰(がふさわしい)かも申し上げることではない」と言及を避けた。
自民党の新総裁に選出され、拍手の中、一礼する安倍晋三官房長官(当時・中央)=2006年9月20日、東京・永田町の同党本部
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