菅氏支持、国会議員の過半数に=岸田、石破氏との争い―自民新総裁、14日選出

政治・外交

安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選で、出馬の意向を固めた菅義偉官房長官(71)が31日、支持を広げた。二階派(47人)に続き、最大派閥の細田派(98人)、麻生派(54人)も同日、菅氏支持を決めた。無派閥議員グループ(約20人)なども菅氏支持を確認。国会議員票(394票)の過半数を固めた格好だ。出馬を表明している岸田文雄政調会長(63)は有力者に支援を求め、石破茂元幹事長(63)も立候補する意向を固めた。

自民党は31日、総裁選を9月8日告示、同14日投開票の日程で実施する案を決めた。1日の総務会で、党員投票は行わず両院議員総会で選出する方針を決定。選挙日程は2日に総裁選挙管理委員会を開いて確定する。次期首相の座を懸けた選挙戦が事実上スタートする。新総裁は臨時国会が召集予定の16日に新首相に指名され、新政権が発足する見通し。

菅氏は31日、参院竹下派に影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長と東京都内で会談。「安倍政治を継承する。1日の総務会の後、正式に表明する」と伝え、支援を要請した。

菅氏は吉川貴盛前農林水産相(二階派)ら当選同期の衆院議員から出馬要請を受けた。吉川氏によると、十数人が菅氏支持に回る見通し。菅氏は「しっかり受け止める」と応じた。自身に近い無派閥若手の議員グループ「ガネーシャの会」からも要請を受けた。竹下派(54人)の幹部も菅氏支持で調整している。同派は総会で、結束して対応する方針を確認した。

こうした中、麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は、一致して菅氏を推すよう派内に指示。同派では河野太郎防衛相(57)が出馬を模索していたが、立候補に必要な推薦人20人の確保は困難で、見送る見通しとなった。

細田派は総会を開き、会長の細田博之元幹事長に対応を一任。この後の幹部会で、菅氏を支持する方針を満場一致で決めた。同派出身の首相は「菅氏が望ましい」との立場だ。石原派(11人)も菅氏を支持する検討に入った。

一方、岸田氏は首相を官邸に訪ね、「総裁選に向けた準備を進めている」と協力を要請。竹下派会長の竹下亘元総務会長、青木氏らへのあいさつ回りを続けた。

石破氏は31日夜のBS番組で、出馬の決断について「早ければ早い方がいい。そういう時期があしただと思う」と述べ、9月1日に石破派(19人)で協議した上で、表明する考えを示した。

総裁選は国会議員票と都道府県連代表票(141票)の計535票で争われる。投開票を行う両院議員総会は、新型コロナウイルス対策として議員らの密集を避けるため、党本部ではなく東京都内のホテルで開く。

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