北斎の未公開作、大量発見=大英博物館が来年にも展示

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【ロンドン時事】大英博物館は3日、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の未公開の素描(デッサン)100点以上がフランスで見つかり、これを収蔵したと発表した。来年にも展示する計画で、ウェブサイトでは既に公開を始めた。世界の芸術にも影響を与えた日本を代表する画家の「失われた作品」が、再び鑑賞できるようになった。

大英博物館によると、見つかったのは1829年に「万物絵本大全図」という本の挿絵として制作されたが、未出版となった作品計103点。もともとは日本美術の収集家として知られたフランスの宝石商アンリ・ヴェヴェールが所有していたが、1948年にパリで競売に掛けられた後はフランスの個人収集家が所有していたとみられるという。

昨年再発見され、美術ファンドの支援を受けた大英博物館が購入した。フィッシャー館長は「収蔵品に加えられるのは本当に素晴らしく、画期的だ」と述べた。

これらの作品が制作されたのは、北斎が代表作「富嶽三十六景」(1831~33年ごろ制作)を手掛ける直前、脳卒中や2番目の妻の死去などで比較的創作が少なかったと見られていた時期と重なる。今回の発見を契機に、北斎の生涯に関する従来の見方が見直される可能性もありそうだ。

見つかった葛飾北斎の作品(大英博物館提供)見つかった葛飾北斎の作品(大英博物館提供)

見つかった葛飾北斎の作品(大英博物館提供)見つかった葛飾北斎の作品(大英博物館提供)

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