菅氏「安倍外交を継続」=消費減税、重ねて否定―自民総裁選

政治・外交

自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)ら3候補は5日、選挙戦の構図が固まって初めての週末を迎えた。菅氏は読売テレビの番組で、外交に関し「大事なのは継続だ」と述べ、安倍外交の基本路線を引き継ぐ考えを表明。議員票で劣勢にある岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)は地方票をにらみ支持拡大に努めた。

菅氏は5派閥の支持を受けて優勢に戦いを進め、発言に注目が集まっている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、消費税率の引き下げを求める声があることについては「社会保障の貴重な財源だ。今のままでと思っている」と述べ、否定的な考えを重ねて示した。総裁選に向けた政策を5日にブログで発表、「中国をはじめとする近隣国との安定的な関係を構築する」「憲法改正にも取り組む」などと主張した。

菅氏は都道府県連代表に割り当てられた地方票でも他候補を上回りたい考え。5日は自身の選挙区のある横浜市を訪れ、党神奈川県連が実施する予備選の準備作業に当たるスタッフを激励。「政治空白を許すことができない、逃げることはできないと思って、総裁選に出馬することにした」とあいさつし、支援を求めた。

一方、岸田氏は地方票で巻き返しを図ろうと地方行脚を続行し、5日は岸田派議員がいる山梨、静岡両県を訪問。静岡市内では、岸田派事務総長を務めて昨年12月に死去した故望月義夫元環境相の墓参りも行った。

岸田氏はこの後、記者団に「全力で戦うという気持ちを墓前に供えさせていただいた。地方にできるだけ足を運び、皆さんの理解と協力を得るよう努力していきたい」と語った。選対本部長に旧谷垣グループの遠藤利明元五輪担当相が決まったことも明らかにした。

石破氏は福岡市で民放番組に出演した後、東京に戻って銀座のギャラリーで書道展を鑑賞。「愚」の文字の前で記者団に「なかなか愚になり切れない自分を思う」などと感想を述べた。石破氏はこれまで歯科検診や散髪の際も取材に応じている。メディアへの露出を増やし、親しみやすさをアピールする戦略だ。

予備選の準備をする自民党神奈川県連を激励に訪れた菅義偉官房長官(中央)=5日午後、横浜市中区予備選の準備をする自民党神奈川県連を激励に訪れた菅義偉官房長官(中央)=5日午後、横浜市中区

望月義夫元環境相の墓に花を供える自民党の岸田文雄政調会長(中央)=5日午後、静岡市清水区の龍華寺望月義夫元環境相の墓に花を供える自民党の岸田文雄政調会長(中央)=5日午後、静岡市清水区の龍華寺

小畑延子氏(左)の書展を訪れ、作品を鑑賞する自民党の石破茂元幹事長(右)=5日午後、東京都中央区小畑延子氏(左)の書展を訪れ、作品を鑑賞する自民党の石破茂元幹事長(右)=5日午後、東京都中央区

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