維新、「菅首相」に期待感=蜜月関係拡大か―自民総裁選

政治・外交

自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官に対し、日本維新の会が連携への期待を強めている。安倍政権下で築いた蜜月関係をさらに深め、「大阪都構想」など維新の重点政策に今度は首相の立場で後押しを受けたいとの思惑があるためだ。菅氏もこれに応える姿勢を示しており、菅氏が新首相に就けば政権運営に一定の影響が及びそうだ。

維新の松井一郎代表(大阪市長)は4日、市役所で記者団に「安倍晋三首相の女房役だった菅氏が引き継ぐのは当然の話だ」と強調した。馬場伸幸幹事長も記者会見で「一緒にやっていく思いで取り組んでいきたい」と語っている。

維新はもともと自民党に所属していた政治家が多く、憲法改正など安倍政権と主張が重なる。他の野党と一線を画し、政府・与党にしばしば協力してきた。安倍、菅、松井各氏と橋下徹元大阪市長の4者の会食は年末の恒例行事だ。

安倍政権も維新との関係を重視。菅氏を中心に2025年の大阪・関西万博実現に力を貸し、大阪府・市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐっても息の合ったところを見せた。

大阪都構想は維新の「一丁目一番地」の課題。11月に予定される住民投票で過半数を取ることが至上命令だ。

これに対し、菅氏は自民党大阪府連が反対を訴える中にあっても都構想に好意的な考えを表明。6日の時事通信のインタビューに「(維新とは)政策が似ている部分がかなりある」と答えた。維新側は「心強い限り。信頼関係のたまものだ」(幹部)と手放しで喜ぶ。

ただ、首相官邸と維新のパイプが太くなることには自民党に「党内の足並みを乱す」(幹部)と快く思わない向きもある。大阪選出のある中堅議員は「大阪自民党を見捨てる気か」と語気を強めた。

G20大阪サミットの会場となる国際展示場「インテックス大阪」を視察する菅義偉官房長官(前列中央)と松井一郎大阪市長(同左)、吉村洋文大阪府知事(同右)=2019年6月、大阪市住之江区G20大阪サミットの会場となる国際展示場「インテックス大阪」を視察する菅義偉官房長官(前列中央)と松井一郎大阪市長(同左)、吉村洋文大阪府知事(同右)=2019年6月、大阪市住之江区

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