自民新総裁に菅氏=16日首相指名―安倍政権継承、解散が焦点

政治・外交

自民党総裁選は14日、投開票が行われ、菅義偉官房長官(71)が第26代総裁に選出された。党内7派閥のうち5派や無派閥グループの支援を受け、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を大差で破った。菅氏は16日に召集される臨時国会で第99代首相に指名され、同日中に安倍内閣を引き継ぐ新内閣を発足させる。

東京都内のホテルで開かれた党両院議員総会で、所属国会議員(394票)と47都道府県連代表(各3票、計141票=地方票)が投票した。菅氏は377票を獲得し、得票率は7割に達した。岸田氏は89票、石破氏は68票だった。

新総裁に選出後、菅氏は両院総会で「安倍晋三首相の取り組みを継承し、進めていかなければならない。私にはその使命がある」と訴え、「国民のために働く内閣をつくる」と強調した。

菅氏はこの後、党本部で記者会見し、新政権の基本方針について「縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破っていく」と表明。党4役人事を15日に決定し、16日の組閣に向け閣僚人事の調整も急ぐ。「菅総裁」の流れを主導した二階俊博幹事長は続投させる。

総裁選は安倍首相の辞任表明を受けて実施された。総裁交代は約8年ぶり。任期は安倍氏の残りを引き継ぐため、来年9月末までとなる。菅氏は2012年12月に第2次安倍内閣が発足した当初から官房長官として安倍首相を支え、選挙戦で安倍政権の路線を継承する立場を明確にした。

衆院議員の任期満了が来年10月21日に迫る中、菅氏がいつ衆院解散・総選挙に踏み切るかが焦点となる。菅氏は会見で新型コロナウイルスの感染状況を重視する考えを示し、「コロナ問題が下火になってきたということでなければ、なかなか難しいのではないか」と指摘。「コロナ収束と、経済を立て直すことが大事だ。全体を見ながら判断する」と述べた。

自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、拍手に応える菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、拍手に応える菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区

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