現金「集票目的と思った」=受領側、初の証人尋問―参院選大型買収・東京地裁

社会

昨夏参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた参院議員、河井案里被告(46)=自民離党=の公判が16日、東京地裁(高橋康明裁判長)であり、元広島県議会議長の奥原信也県議(77)の証人尋問が行われた。奥原県議は案里被告と夫で元法相の克行被告(57)=同、衆院議員=から計200万円を受け取ったと認め、「参院選の票を集めてほしいのだと思った」と述べた。

現金受領側の証人尋問が行われるのは初めて。

奥原県議は、昨年4月1日に克行被告から50万円、同5月25日に案里被告から50万円、同6月23日に克行被告から100万円をそれぞれ自身の後援会事務所で受け取ったと証言。3回とも夫妻は参院選の情勢などについて話した後、現金が入った封筒を室内に置いて立ち去ったという。

現金の趣旨については「領収証を求められなかったので、違法な裏金だと分かっていた」と説明。「返すと選挙(の応援)をやめたと思われるので、誤解を招かないよう受け取った」と述べ、「あってはならないことで、心からおわびしたい」と陳謝した。

受領した現金は個人的な交際費に使い、うち150万円は後日、収支報告書に記載したという。

夫妻は配った現金について「(統一地方選の)当選祝いや陣中見舞いだった」と集票目的を否定している。奥原県議は現金受領と同時期に当選したが、現金の趣旨が「案里議員の票以外だとは思わなかった」と述べた。

克行被告が自身の弁護団を全員解任したことを受け、夫妻の公判はこの日から分離して進められた。

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