菅首相、コロナ・拉致訴え=国連総会でビデオ演説

政治・外交

菅義偉首相は26日午前、米ニューヨークで開催中の国連総会で初の一般討論演説に臨んだ。首相は新型コロナウイルスによる危機を契機に、国際社会が連帯して困難に立ち向かうべきだと呼び掛けた。北朝鮮による日本人拉致問題の解決を訴え、1年延期された東京五輪・パラリンピックの来夏開催へ決意を示した。

例年は首相が訪米し国連総会で演説するが、今年はコロナの影響で出席は見送り、ビデオメッセージで対応した。

首相は、新型コロナ治療薬などの特許権を国際的に一元管理する「特許権プール」構想など日本の取り組みを紹介。治療薬やワクチンが途上国にも公平に行き渡るよう努める考えを示した。コロナへの初期対応が批判された世界保健機関(WHO)の検証と改革に協力するとも表明した。

同時に、コロナ禍で打撃を受けた経済への対策が不可欠だと指摘。経済活動を安全に再開させ、日本国内のデジタル化を進める方針を説明した。

拉致問題については「国際社会の重大な関心事項で、私自身も長年取り組んできた」と言及。2002年の日朝平壌宣言に基づき国交正常化を目指す考えを強調した上で「日本の新しい首相として、条件を付けずに金正恩(朝鮮労働党)委員長と会う用意がある」と呼び掛けた。

米ニューヨークで開催中の国連総会でビデオ演説する菅義偉首相=26日午前(国連の中継サイトより)米ニューヨークで開催中の国連総会でビデオ演説する菅義偉首相=26日午前(国連の中継サイトより)

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