宿泊客増へ趣向凝らす=絶景や水上タクシー―都内ホテル

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政府の観光支援事業「Go To トラベル」に1日から東京都発着の旅行が追加され、都内のホテルは多くの利用者を呼び込もうと趣向を凝らす。他ホテルとの差別化を図り、新型コロナウイルス感染拡大で低迷した宿泊需要回復を狙う。

「東京雲海」と銘打ち、明治の元勲・山県有朋にちなんだ庭園に幽玄な空間を演出するのは「ホテル椿山荘東京」(文京区)。約2000個のノズルで霧を発生させ、国の登録有形文化財「椿山荘三重塔」などが海のような雲に包まれる。

同ホテルはコロナの影響で5月には開業以来初の休館を余儀なくされた。1日からは、部屋から雲海を見下ろせ、雲海をイメージしたケーキを食べられるプランなどを提供する。マーケティング支配人の真田あゆみさんは「不安や閉塞(へいそく)感にあふれた時代だが、この景色が1人でも多くの方の活力になれば」と語る。

「プルマン東京田町」(港区)は、羽田空港に隣接する船着き場からホテル横の船着き場まで、貸し切りの水上タクシーで移動できるプランを設定した。公共交通機関を使わずに済むことや、ホテルから船着き場までの利便性などを踏まえ、副総支配人の柴田厚志さんは「他のホテルにはまねすることができない特徴が多数ある」と強調する。

同ホテルでは今年1~8月の売り上げと稼働率が前年同時期と比べて約3分の1まで落ち込んだという。感染防止策を講じて利用者増に期待を寄せるが、「お客さまの数が増えれば当然感染リスクも上がるので、不安がないと言えばうそになる」(柴田さん)との声も漏れる。

庭園に広がる雲海(ホテル椿山荘東京提供)庭園に広がる雲海(ホテル椿山荘東京提供)

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