東証、売買を終日停止=システム障害で初―2日取引再開

経済・ビジネス

東京証券取引所は1日、システム障害により全銘柄の売買を終日停止した。東証で売買が終日止まるのは、取引が全面的にシステム化された1999年5月以降で初めて。同じシステムを使う札幌、名古屋、福岡の各証券取引所でも全ての株式取引ができず、日本の市場インフラ機能が終日停止する異例の事態に発展した。

東証は故障部位を交換し、2日午前から通常通りに取引を再開する。東証の宮原幸一郎社長は1日夕に記者会見し、「多くの投資家に多大な迷惑を掛けたことを深くおわびする」と謝罪。経営責任については「原因究明と再発防止に万全を期した上で明確化したい」との考えを示した。

加藤勝信官房長官は1日午後の記者会見で「大変遺憾だ」と指摘。さらに「金融庁で原因究明と再発防止について検証すべきだ」と述べた。

東証によると、原因はサーバーと呼ばれるコンピューターの部品の故障。相場情報が正確に配信できなくなった。取引時間中に売買を再開させるためシステムを再起動すると、停止前に受け付けた売買注文が消滅するなどの混乱が想定されたため、注文を取り次ぐ証券会社と協議の上、終日の売買停止を判断した。サイバー攻撃をうかがわせる兆候はなかったとしている。

システム障害による売買停止で記者会見し、頭を下げる東京証券取引所の宮原幸一郎社長(手前)と日本取引所グループの横山隆介常務執行役=1日午後、東京都中央区システム障害による売買停止で記者会見し、頭を下げる東京証券取引所の宮原幸一郎社長(手前)と日本取引所グループの横山隆介常務執行役=1日午後、東京都中央区

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 金融・証券 株式 日本