「ファンクラブ」立ち上げ支援募る=コロナで窮地の水族館―愛知

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新型コロナウイルスの影響で来場者が減り、窮地に立った愛知県美浜町の体験型水族館「南知多ビーチランド」が3日、オンラインで一般の支援者を募るプロジェクトを開始した。寄付やクラウドファンディングのような単発の資金集めとは異なり、「ファンクラブ」のように毎月定額の会員費を継続的に支払ってもらう形を採る。水族館側と会員の相互交流も可能で、集まった資金は施設管理費や修繕費、動物の餌代に充てる考えだ。

5月の大型連休や夏休み時期の書き入れ時の集客機会を失い、来場者数は4~9月で前年の同期間に比べ7割減った。今年で開業40周年を迎えるが、予定していた老朽化設備の更新もできなくなり、広く支援を求めることを決めた。

支援金は月額550円、1100円、2200円の3段階。会員には専用アプリでイルカなどの動画を配信し、限定イベントの案内も送る。飼育員とオンライン上で交流することもできる。

配信する動画は、イルカやアシカによるショーの訓練や飼育風景などで、飼育員らが自ら撮影する。イルカ担当10年目の森唯友飼育員は「飼育員しか知らない裏側を発信していく。ビーチランドに来てくれるきっかけになればうれしい」と意気込む。

平松大介所長は「ふれあい日本一を掲げて運営してきたこの水族館らしい支援の在り方にした。コロナで来たくても来られないという人たちの支援も期待したい」と話している。

アプリを開発したのはITベンチャーのスタメン(名古屋市)。支援のため資金を募るという目的を踏まえ、水族館側から受け取る利用料は安価に抑えたという。

会員に配信する動物と飼育員のふれあい動画や写真を撮影する関係者=1日、愛知県美浜町会員に配信する動物と飼育員のふれあい動画や写真を撮影する関係者=1日、愛知県美浜町

南知多ビーチランドで飼育されるイルカ。会員には動物たちの日常生活の様子などが配信される=1日午前、愛知県美浜町南知多ビーチランドで飼育されるイルカ。会員には動物たちの日常生活の様子などが配信される=1日午前、愛知県美浜町

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