F35、三沢以外も配備検討=北海道~九州の戦闘機基地―防衛省予算

政治・外交

防衛省は2021年度予算の概算要求で、新たに4機の最新鋭ステルス戦闘機F35A型の取得費(計402億円)を計上した。25年度に調達予定。F35は航空自衛隊三沢基地(青森県)に配備されているが、4機は別基地への配備を検討する。

防衛省は「F35の取得数が増えれば、三沢以外で戦闘機を運用している基地に配備される可能性がある。地元了解が必要で、具体的な配備先は決まっていない」としている。

三沢基地のF35Aは現在17機配備され、来春には約20機になる。運用試験を終え次第、緊急発進(スクランブル)などの任務が付与される。同省はF35を最終的に計147機調達する方針で、将来的には千歳基地(北海道)、小松基地(石川県)などの近代化改修できないF15戦闘機と入れ替わる見込み。

中国機へのスクランブル任務が頻発している那覇基地(沖縄県)には、能力向上型のF15を継続して配備する見通しだ。

概算要求では、20年度に続いて短距離離陸・垂直着陸能力を持つF35B型の取得も要求。B型は24年度にも配備される。「空母化」の改修を受ける海上自衛隊のいずも型護衛艦の艦載機としても運用される。

F35Bは離島防衛や、広大な空域が広がる太平洋側での運用を想定。配備先は、2隻のいずも型護衛艦のうち、「かが」の拠点である海自の呉基地(広島県)に近い空自の新田原基地(宮崎県)などが有力視される。

空母化に伴う「かが」の改修費(231億円)も盛り込んだ。発着艦するF35Bエンジンの排気熱に耐えられるよう飛行甲板を耐熱塗装し、乱気流が発生しないよう艦首の形状を四角形に変更する。空母化されるもう1隻の「いずも」(神奈川県・横須賀基地)も段階的に改修する。

米海軍の強襲揚陸艦上でホバリングする短距離離陸・垂直着陸能力を持つ米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35B。艦載機として運用可能=2019年5月、東シナ海(米海軍提供)米海軍の強襲揚陸艦上でホバリングする短距離離陸・垂直着陸能力を持つ米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35B。艦載機として運用可能=2019年5月、東シナ海(米海軍提供)

防衛省の2021年度予算概算要求で、「空母化」の改修費が計上された海上自衛隊のいずも型護衛艦「かが」。艦首の形状を四角形に変更する(海上自衛隊提供)防衛省の2021年度予算概算要求で、「空母化」の改修費が計上された海上自衛隊のいずも型護衛艦「かが」。艦首の形状を四角形に変更する(海上自衛隊提供)

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