国際金融都市へ優位性強調=都、「関西誘致」けん制
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東京都は7日、国際金融都市構想の実現に向けた新たな議論を始めた。中国の統制強化で香港の金融センターとしての地位低下が指摘される中、受け皿としての体制整備を急ぐ。東京の優位性を強調し、国や民間の一部にある大阪・神戸地区などへの誘致論をけん制する狙いもありそうだ。
「国際金融をめぐる環境は激動を続けている。厳しい都市間競争を勝ち抜くため、これまでの積み重ねを強めたい」。都庁で7日開かれた「国際金融都市・東京」構想に関する有識者懇談会の準備会。小池百合子知事は英国の欧州連合(EU)離脱や香港情勢を挙げ、構想実現へ「今がラストチャンス」と訴えた。
都は準備会で、東京は上海や香港、シンガポールとし烈に争っていると指摘。韓国がソウルと釜山に金融都市を分散する戦略を進めた結果、両都市の地位は低下したとして、金融機関や監査法人などが集まる東京に資源を集中投下するのが有効だと主張した。
国際金融都市構想に関する有識者懇談会の準備会であいさつする東京都の小池百合子知事(右)。左は中曽宏・東京国際金融機構会長=7日、都庁
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