立皇嗣の礼、11月8日=「饗宴の儀」は中止―政府
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政府は8日、皇位継承に伴う式典委員会(委員長・菅義偉首相)を首相官邸で開き、秋篠宮さまが継承順位1位の皇嗣になられたことを内外に示す「立皇嗣の礼」を11月8日に執り行うことを決めた。当初は4月19日の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた。
首相は席上、「一連の式典の最後を飾る立皇嗣の礼が国民の祝福の中で滞りなく行われるよう、感染症対策に細心の注意を払いながら準備に万全を期したい」と述べた。
立皇嗣の礼は、中心儀式である「立皇嗣宣明の儀」と、天皇陛下に会う「朝見の儀」で構成。宣明の儀は午前11時から約15分間、朝見の儀は午後4時半から約30分間実施する。
感染防止対策として、宣明の儀の招待者を約350人から約50人に減らすほか、賓客らとの祝宴「宮中饗宴の儀」は取りやめる。
参列者にはマスク着用やアルコール消毒を徹底し、宣明の儀に使う宮殿「松の間」はガラス戸を開放して密閉を避ける。
当日は祝意を表すため、各府省は国旗を掲揚し、地方公共団体や学校などにも協力を要請する。
首相は挙行を決めた理由について、「間もなく天皇陛下のご即位から1年半、また、即位の礼の諸儀式から1年がたとうとしている」と説明。政府が現在、感染拡大防止と社会・経済活動の両立に取り組んでいることも指摘した。
皇位継承に伴う式典委員会で発言する菅義偉首相(左から2人目)=8日午後、首相官邸
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