16年補充人事で官邸難色=学術会議、大西元会長証言

政治・外交

菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題をめぐって、立憲民主党など野党は9日午前、国会内で合同ヒアリングを開いた。日本学術会議の大西隆・元会長(72)は2016年の補充人事の際に首相官邸から説明を求められ、人事案に難色を示されたことを明らかにした。

17年の定期人事でも、改選数の105人よりも多い推薦名簿を官邸側に提示し人事案を説明したことも明言した。

会合で、大西氏は「16年の補充人事の時は(官邸から)途中経過を説明してくれと言われた。三つのポストについて、それぞれ二人ずつ優先順位を付けた説明を出した」と証言。その上で「(官邸側は)二つのポストについて(優先順位が)1番の方ではなく2番の方がいいのではないかと、難色を示した」と語った。

学術会議側は官邸に理由を問い合わせたが、大西氏は「最後まで理由は明かされなかった」とも述べた。このため、学術会議は補充人事を断念した。

大西氏は11年から17年まで学術会議会長を務めた。菅首相による6人の任命拒否について、大西氏は「選考基準と違う基準を適用して任命拒否したとなれば法律違反になる」と批判した。

野党合同ヒアリングで発言する大西隆・元日本学術会議会長=9日午前、国会内野党合同ヒアリングで発言する大西隆・元日本学術会議会長=9日午前、国会内

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