外国語で震災伝承へ=コロナ後見据え通訳ら研修―宮城・南三陸

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東日本大震災での被災体験を伝えるガイドツアーの通訳を対象にした研修がこのほど、宮城県南三陸町であった。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後を見据え、防災に関心の高い外国人観光客向けにガイドツアーの多言語化を目指す。1泊2日の研修には東北に住む11人が参加し、実際に語り部の説明を通訳するなどして技術を高め合った。

研修は復興庁が取り組む交流拡大モデル事業の一環で、震災伝承を支援する一般財団法人「3.11伝承ロード推進機構」(仙台市)などが主催して今月3、4日に行われた。

同町志津川の高台にあり、避難場所や慰霊の場になっている「海の見える命の森」や震災遺構を訪れ、語り部らの説明を英語に訳した。夜は、半年間にわたり避難者約600人を受け入れた「南三陸ホテル観洋」に泊まり、お互いの通訳について意見交換するなどした。

研修には約70人の応募があったが、「より鮮明に被災体験が伝えられる」と東北にゆかりのある11人を選抜した。通訳案内士の試験を受けたという宮城県気仙沼市出身の千田遊人さん(32)は、「地元に貢献するための第一歩として参加した。他の人の通訳を聞いて大変勉強になったし、被災地で通訳として活躍したいとの思いも強まった」と話した。

宮城県南三陸町の志津川湾を望む高台で、震災語り部の阿部寛行さん(左から2人目)の話を英語に通訳する研修参加者ら=3日宮城県南三陸町の志津川湾を望む高台で、震災語り部の阿部寛行さん(左から2人目)の話を英語に通訳する研修参加者ら=3日

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