遺族ら悲しみ新たに=「前向いて生きていく」―宮城・福島で追悼式・台風19号1年

社会

台風19号による記録的豪雨災害から1年となる12日、甚大な被害を受けた宮城県丸森町と福島県いわき市で追悼式が行われた。遺族らが犠牲者の冥福を祈り、悲しみを新たにした。

関連死1人を含め11人が死亡した丸森町で行われた追悼式には遺族ら83人が参列。式の冒頭、参列者が約1分間の黙とうをささげた。

大槻恵太さん(37)=宮城県名取市=が遺族を代表し、「災害を忘れず後世に語り継いでいくことと、前を向いて生きていくことが残された私たちの責務だと思う」と述べた。大槻さんの家族4人は丸森町で土砂崩れに巻き込まれ、母利子さん=当時(70)=ら3人が死亡。叔母の行方は今も分かっていない。

参列者はその後、献花台に花を手向けた。母を亡くした会社員八巻辰雄さん(59)は、式典後の取材に、「残った家族で頑張っていくからね」と献花時の思いを振り返った。

一方、関連死4人を含め12人が亡くなったいわき市では、市の主催で追悼式が行われ、遺族ら約50人が黙とうをささげた。

市内では、夏井川の堤防決壊などで甚大な浸水被害が出た。式で清水敏男市長は「『災害・災難を克服する強いまち』の構築に向け全力で取り組んでいく」と述べた。

台風19号から1年となり、追悼式で黙とうする参列者たち=12日午前、宮城県丸森町台風19号から1年となり、追悼式で黙とうする参列者たち=12日午前、宮城県丸森町

台風19号から1年となり、追悼式で献花する遺族=12日午前、宮城県丸森町台風19号から1年となり、追悼式で献花する遺族=12日午前、宮城県丸森町

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