改ざん「佐川さん判断」=職員遺族、元上司音声データ提出―森友国賠訴訟・大阪地裁

社会

学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(49)が国と当時財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に計約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が14日、大阪地裁(中尾彰裁判長)であった。原告側は、財務局の元上司が雅子さんとの面会で文書改ざんなどについて触れたという音声データを提出し、赤木さんが改ざんの経緯などを記したとされるファイルの提出を国に求めた。

原告側によると、音声データは赤木さんの自殺から約1年後の昨年3月、元上司が弔問に訪れた際に録音。元上司は改ざんは「佐川さんの判断」と述べ、赤木さんのファイルについても「これを見たら、われわれがどういう過程で(改ざんを)やったのか全部分かる」と話したという。

この日の弁論で国側は、改ざんがあったことに争いはないため、詳しい経緯などについて「回答する必要はない」とする書面を提出した。

原告側は「形式的な回答だ」として、改ざんの指示者など実態解明に応じようとしない国側の姿勢を批判。雅子さんも意見陳述で、「答える必要のないという回答がどれだけ遺族を傷つけるか想像してほしい」と訴えた。

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