元農水次官側、無罪主張=長男殺害「正当防衛」―東京高裁

社会

東京都練馬区の自宅で長男=当時(44)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官、熊沢英昭被告(77)の控訴審第1回公判が20日、東京高裁(三浦透裁判長)であった。弁護側は「長男に殺されると直感し、反射的に殺害した」と述べ、正当防衛などが成立するとして無罪を訴えた。

検察側は控訴棄却を求めた。

弁護側は「自分の罪を償いたいという被告の意向を考慮し、一審で正当防衛を主張しなかった」と説明した上で、「正当防衛などと考えるのが実態に最も即している」と主張した。ただ、弁護側が請求した証拠は大部分が却下された。

一審東京地裁の裁判員裁判は昨年12月、「主治医や警察に相談することなく、短絡的に殺害を決意し実行した」として懲役6年(求刑懲役8年)の実刑判決を言い渡し、弁護人が控訴していた。熊沢被告は一審判決後に保釈され、この日の公判にも出席。疲れた表情ながら、落ち着いた様子で人定質問に応じた。

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