政府、海洋放出の月内決定断念=27日の関係閣僚会議見送り―原発処理水

政治・外交

東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水について、政府が海洋放出で処理する方針の月内決定を断念したことが23日、分かった。公募意見で安全性に懸念を示す声が7割に上るなど国民の不安は依然強く、関係省庁でさらに時間をかけて検討する必要があると判断。方針決定のため27日にも開く予定だった関係閣僚会議を見送る。

原発敷地内のタンクに貯蔵している処理水は、2022年秋ごろに満杯になる見通し。方針決定から処分まで2年程度の準備期間が必要とされ、政府は「先送りすることはできない」(菅義偉首相)と強調してきた。月内決定断念で処理水問題の先行きは再び不透明になり、決定が大幅に遅れれば廃炉作業にも影響を及ぼしそうだ。

梶山弘志経済産業相は23日の記者会見で、政府が27日に海洋放出の方針を決める予定はないと言明。「適切なタイミングで結論を出したい」と述べるにとどめ、決定のめどは示さなかった。

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