「残された時間ない」=拉致解決へ国民大集会―横田滋さんお別れ会も・東京

社会

北朝鮮に拉致された被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」が24日、東京都内で開かれた。集会は新型コロナウイルスの影響で延期され、今年初の開催。会場では横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父で、6月に87歳で死去した滋さんのお別れ会も行われた。

集会には、菅義偉首相ら約800人が参加。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」の事務局長で、めぐみさんの弟拓也さん(52)は「帰国を待つ拉致被害者の親世代の多くは、高齢の体にムチを打って最前線で闘っている。残された時間はない」と強調した。

めぐみさんの母早紀江さん(84)は「この長い年月の間、姿も声も、手紙さえも交換できない。すぐ近い国なのに、なぜこんなに進まないのか」と参加者に語り掛けるように話し、「(解決のため)最後まで命のある限り頑張らせていただく」と訴えた。

滋さんのお別れ会には約300人が参列し、遺影の飾られた祭壇の前に白いカーネーションを手向けた。田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(82)は「(滋さんは)『お父さんただいま』『おかえり、めぐみ』という言葉を何年も待っていただろう」と思いをはせ、「間髪を入れずに対応をお願いしたい」と政府に求めた。

拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」であいさつする横田早紀江さん(前列左から3人目)=24日午後、東京都千代田区拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」であいさつする横田早紀江さん(前列左から3人目)=24日午後、東京都千代田区

横田滋さんのお別れ会で、遺影が飾られた祭壇と妻の早紀江さん=24日午後、東京都千代田区(代表撮影)横田滋さんのお別れ会で、遺影が飾られた祭壇と妻の早紀江さん=24日午後、東京都千代田区(代表撮影)

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