お酢のカクテルいかが=酒に負けぬ深い味わい―英の流行取り入れ・関西の45店

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体質や車の運転などのため、お酒が飲めない人にも楽しんでもらおうと、関西の飲食店が酢をベースにしたノンアルコールカクテルの提供を始めた。見た目に美しく、爽やかな口当たりとお酒に劣らない深みを持つ1杯が、大阪や京都など45の店舗で味わえる。

「英国で流行するシュラブの流行が日本にも来ないか」。今年初めに飲食店から発起人のフードジャーナリスト曽我和弘さん(60)に寄せられた相談が企画のきっかけ。「シュラブはフルーツビネガーを使ったノンアル飲料。酒と同じ発酵食品の酢を使うことで味に深みが出るのでは」と、知人のバーテンダーや講義している大学の女子学生らに依頼し、レシピを考案した。

ヨーグルト黒酢とグレープフルーツジュース、スパイスなどをシェイクしたラッシーのような味わいの「ホワイトグルーヴ」、黒ウーロン茶やリンゴ酢を組み合わせた「ガーネットラブ」など、本格派から「食中酒」向けまで21種類をそろえた。

「ホワイトグルーヴは酒のような余韻が残る。これやったら飲めない時に頼みたい」。常連客からの評価も上々だと話すのは、「バー サヴォイオマージュ」(神戸市)店主でバーテンダーの森崎和哉さん(43)。「隠し味で酢を使うことはあったが、ベースにしたのは初めて。バーはお酒が飲めなくても来ていい場所と思ってもらいたい」と期待する。

健康志向の高まりなどから、ノンアル飲料の人気は上昇を続ける。2019年のサントリーの調査では、市場規模が10年前と比べ4倍以上になると推定されており、東京や神戸にはノンアルカクテル専門のバーもオープンした。

発起人の曽我さんは「下戸の人から左党まで楽しめるレベルのカクテル。ブームをつくりたい」と話している。

酢をベースにしたノンアルコールカクテル。左から「ガーネットラブ」「SOSO(楚々)」「ホワイトグルーヴ」=23日午後、神戸市中央区酢をベースにしたノンアルコールカクテル。左から「ガーネットラブ」「SOSO(楚々)」「ホワイトグルーヴ」=23日午後、神戸市中央区

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