炎上の教訓胸に=消防が早朝訓練―首里城火災1年

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首里城の正殿などが焼失した火災から1年となる31日、那覇市消防局などが現場の首里城公園で消火訓練を行った。城郭一帯が閉鎖される夜間を想定し、警備員との迅速な連携や、ホースを延長する手順などを確認した。

午前5時半から消防士ら67人、消防車両10台が参加して実施。再建工事中のエリア近くにある木造の「広福門」から出火した想定で、まず警備員が消火栓で初期消火に当たり、通報で駆け付けた消防隊が、10本のホースで一斉に放水した。

昨年の火災では、現場到着から放水開始までに17分を要した。消防隊が警備員から状況を聞き取るのに手間取り、進入するため施錠された城門をチェーンソーで破壊しなければならなかった。

消防隊は、防火水槽から正殿までの独特の傾斜や階段、狭い通路などを、ホースを人力で延ばしながら進む不慣れな対応を強いられ、こうした初動の遅れが大きな被害につながった。

このため訓練では、警備員による具体的で正確な通報や初期消火、門扉の素早い開錠などの流れを確認。消防士は、モーターでホースを延長する台車を使い、素早く現場に到着した。

夜間の首里城火災を想定した訓練で、「広福門」に向かって放水する消防士=31日早朝、那覇市の首里城公園夜間の首里城火災を想定した訓練で、「広福門」に向かって放水する消防士=31日早朝、那覇市の首里城公園

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