敦賀開業1年以上延期へ=北陸新幹線、工事遅れで―国交省

政治・外交

北陸新幹線の金沢―敦賀間について、国土交通省が2023年春の開業予定を1年以上延期する方向で調整していることが10日、分かった。一部で追加工事が必要になるなど、工事が想定より遅れているため。11日開催予定の与党の整備新幹線に関する会合で説明する方針だ。

金沢―敦賀間では3月、石川、福井両県境の加賀トンネルで路盤のひび割れが確認され、今夏から固定用のボルトを打ち込む追加工事を進めている。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、難易度の高い工事で、作業の完了時期は見通せない。

また、JR敦賀駅などの工事が遅れ、入札不調も起きていることから、国交省は開業が間に合わないと判断した。

機構の北村隆志理事長は今月3日、福井県の杉本達治知事らと面会。23年春の開業に関し、北村理事長は「大変厳しい状況にある」との認識を示した。建設費も上振れする公算だ。一方、自民党の北陸新幹線整備プロジェクトチームや沿線自治体は予定通りの開業を求めており、延期は反発を招きそうだ。

杉本知事は10日の記者会見で、「(開業延期が事実なら)情報を出すのが非常に遅い。機構の執行体制や、国交省の監督体制がどうなっているのかを明らかにする必要がある」と批判した。

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