触らず立ち読み=書店がネット活用、コロナ対策も期待

経済・ビジネス

店頭に並ぶ本に触らず、スマートフォンで立ち読みできる試みが好評だ。ネットを活用して書店で本を探す楽しさを感じてもらい、販売増加につなげようとする取り組みで、36都道府県の書店約300店で来年3月末まで利用できる。新型コロナウイルスの感染防止対策にもなりそうだ。

本の要約をウェブサイトなどで配信するITベンチャーのフライヤー(東京)と書籍取り次ぎ最大手の日本出版販売(同)が提携し、10月からサービスを開始した。売り場の広告に印刷されたQRコードを読み込むと、10分程度で読める約4000字の要約文が表示される仕組みで、ビジネス書30冊が対象。フライヤーは「書店で本が売れるきっかけをつくりたい」と意欲を示す。

蔦屋書店静岡本店(静岡市)では、特設コーナーを開設したところ売り上げが増加し、3倍近くまで伸びた本もあった。宮川謙一店長は「要約で引き込まれ、(全体を)読んでみようと思う人が多いのではないか」と分析する。

ネットや電子書籍の普及で「町の本屋さん」の苦境は続く。そんな中、店舗ならではの利用体験を模索する動きが今後広がりそうだ。

QRコードを読み込むことで、本に触ることなくスマートフォンで立ち読みできるサービス=12日、静岡市の蔦屋書店静岡本店QRコードを読み込むことで、本に触ることなくスマートフォンで立ち読みできるサービス=12日、静岡市の蔦屋書店静岡本店

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